「汚れをとったのになんだかすっきりしないなぁ」という方は最後まで読むと参考になると思います!
意外とそのシミはサビかもしれません。
キッチンの人工大理石のサビやシミを取る方法
東京近郊でハウスクリーニングを行っております。山本と申します。
キッチンのワークトップが人工大理石だという方は多いんじゃないでしょうか?
そこにうっすらとサビが付着していることも。
こんな感じで。

金属製のものを水分が付着した状態で長期間放置すると、このようにもらい錆びが付着します。
一番多く見るもらい錆びはヘアピンの置きっぱなしによるものです。
お風呂場でも見ることが多いです。
今回はお客様が残置物を移動した後だったので、何のもらい錆びかはわかりませんが。
落とし方ですが答えを先に言っちゃいます。
1.チオグリコールアンモニウムを含む洗剤を塗布する
2.3分ほど放置する
3.きれいに拭き取る
4.取れなければ1~3を繰り返す
たったこれだけです。
チオグリコール酸アンモニウムは、酸化鉄(鉄サビ)を還元する効果があり、還元されたものは紫色に変色します。
パーマ液の原料になるもので、本当にパーマ液に近い臭いがします。
私は臭いが苦手なので必ず換気扇を回して作業を行っています。
これから紹介するのは、空室クリーニングで実際の行ったシミ取りです。
あらかじめ人工大理石表面に付着した汚れは全て落とす必要があります。
サビ取りの洗剤をスプレーしてみました。
ガスコンロはマスカーという養生材で養生をしております。
いつもこんな感じでお掃除をしております。
遠目ではわからないので、ガスコンロの左側をアップにしてみました。
ガスコンロ左側のアップ

実はこれ薄茶色のさほど目立たないシミだったのですが、紫色に変色したということはサビだったということです。
何か底が丸い金属製のものを、しばらく置いてあったと推測されます。
チオグリコール酸アンモニウムを噴霧する前は何となく全体に茶色いシミが散見される程度でしたが、噴霧することによってあちこちで紫色に変化しました。
これだけ酸化鉄が人口大理石に染みていたということになります。
写真ではわかりにくいですが、壁際のところまで人工大理石はサビだらけで、点々と紫色になっていました。
3分ほど放置して拭き取ると

少し残っているのでさらに新しくスプレーして拭き取ると

きれいになくなりなりました。
これを人口大理石全体に行うと茶色いサビが取れてスッキリとします。
紫色の液体の拭き取りは台所用スポンジなどなるべく柔らかいものを使用して下さい。
臭いがどうしても残りがちなので、最後に必ずフキンなどで洗剤が付着したところは拭き取って下さいね。
写真にある「ステンクリーナー」は今回のサビ落としとは全く関係ありません。
以上、チオグリコール酸アンモニウムを使用した、キッチンの人工大理石のサビを取る方法でした。
その他の汚れ
ちなみに、シンク付近の茶色い汚れは水垢の場合もあります。
茶色い水垢は酸性の洗剤が必要となってきます。
私は手作りの洗剤を使用して除去しています。
天然大理石には酸性洗剤は絶対に使用できませんのでご注意下さい。。
酸性の洗剤は天然の大理石を溶かします。)
チオグリコール酸アンモニウムのサビ取り剤は、中性なのでサビを取るという目的であれば素材を選ばず使用できます。
これでもシミが残っている場合は、食品の汚れから移ったシミが考えられます。
一番手っ取り早いのは、カビキラーなどの塩素系漂白剤を塗布することですが、素材によってはツヤをなくしてしまいますので、必ず目立たないところのごく狭い範囲で影響が無いか確認をして行って下さい。
塩素系漂白剤の影響が心配な方は過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を40~50℃位のお湯に溶かしてシミの部分に塗布しましよう。
傷の中に汚れが入り込んでいる場合もありますが、そんなときは歯ブラシでこすって見て下さい。意外と取れますよ。
これでほとんどのシミは除去でき、驚くほどスッキリすると思います。
焦げは人工大理石を変質させていますので、汚れやシミではありません。今回の方法では全く除去できませんのでご注意下さい。
焦げを無くすには研磨しかないと思います。
最後に
業務としてのハウスクリーニングは洗剤の成分、素材に対する影響、漬け置き時間を状況によって見極められないと後悔することになります。
ハウスクリーニングにおけるプロの技術とは、いつも同じものでなんでもこすって落とすのではなく、素材を見極めリスクを排除しつつ、傷をつけずに効率よくターゲットである汚れを除去することだと思います。
理屈っぽくなりましたが、
家庭で出来るキッチンの人工大理石のサビを取る方法でした。
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