水垢とはどういったものを指すのかご存じですか?
これを知っているだけでお掃除のレベルがぐっとアップします。
簡単に説明すると
水分が乾燥して残った成分
ということになります。
このページでは水垢とその成分について紹介していきます。
私が常々疑問を感じているカルキ汚れという言葉とクエン酸の効果についても少し触れていきますので是非ご覧下さい。
水垢とは
水垢は水分が乾燥して残った成分である
と先に説明しました。
水垢の原因となる主な成分は、
1.カルシウム
2.マグネシウム
3.ケイ素
汚れの中でも本当にやっかいな水垢の中にこのような成分が含まれていたんですね。
ちなみにその割合は単純に数字にすることが出来ません。
水源によって全くその割合が異なるからです。
水垢の落とし方は成分により異なる
逆に
引っ越したら水垢がほとんどなくて楽になった
このような経験をした方もいるのではないでしょうか?
成分の中でマグネシウムは含有量として少ないため無視できると私は考えているので、カルシウムとケイ素に重点を置いてお掃除をしております。
特にやっかいなのがケイ素が多く含まれている水垢です。
このことをわかっていると適切な水垢の除去が出来るようになると思います。
ケイ素は水源によって含有量が全く変わります。
思い当たる方もいるかもしれません。
M-hubさんのサイトが参考になりますので、よろしければどうぞ。
私は東京在住ですので、利根川か荒川もしくは多摩川水系ですが全国的にみてもケイ素が多いのではないかと感じています。
鹿児島の比ではありませんが。
カルシウムが多い汚れ
カルシウムを溶かすものとして有名なものが塩酸です。
塩酸はトイレと、たまにベランダの茶色い水垢除去にも使用しています。
ステンレス製のシンクなどで使用すると白くなる可能性がありますので、使用しない方がいいでしょう。
クエン酸はごく薄い水垢は溶かす事ができますが、固まりになったものは全く効果がありません。
泡が出て終わりです。
私は食品添加物の酸をブレンドした手作りの酸性洗剤FA酸を使用しております。
ケイ素が多い汚れ
ケイ素を溶かすものは、フッ化アンモニウムを含んだ洗剤を使用しております。
ただしケイ素は以下のものが該当しますので、フッ化アンモニウムを含んだ洗剤は使用できません。
ホーロー
陶器製の洗面ボウル
ガラス全般
大理石
などなど
他にもIHもガラスですが、これらはフッ化アンモニウム系の洗剤は使用できません。
白く白濁してしまいます。
ハウスクリーニング業界では酸焼けと呼んでいます。
こうなってしまうと研磨をして修復するしかありません。
酸焼けの除去の仕方は下のリンク先を参照下さい。
水垢を除去できる洗剤
私が使っている水垢の洗剤は下のリンク先を参照下さい。
使用目的別にプロが使っている洗剤を公開しております。
カルキとは
カルキ=水垢ではありません。
水垢のことをカルキ汚れというのをネット上でも散見されますが、現在水道水にカルキはほとんど使用されていないと思います。
カルキはその昔水道水に添加されていた雑菌の繁殖を防ぐもので、次亜塩素酸カルシウムの事を指します。
水源が遠いところは、昔は本当に塩素臭くて水がおいしくなかったですよね。
よくカルキ臭といっていましたが、まさにこの次亜塩素酸カルシウムの臭いだったわけです。
現在ではプールの消毒に錠剤として使われていますね。
プールの底に沈んでいて、子供の頃よく拾って手がヌルヌルしたやつです。
現在水道水に使用されているものは次亜塩素酸ナトリウムで、臭いもだいぶ抑えられ昔と比べると本当に水がおいしくなったとおっさんは感じております。
次亜塩素酸ナトリウムは水垢の汚れではありません。
カルキ汚れっていうものが存在しないということになります。
次亜塩素酸ナトリウムの成分が仮に残ったとしても目にはほとんど見えないと思いますし、水に簡単に解けますので拭き取るか水で流せば済む話です。
ですが、水垢はそうはいきません。
クエン酸の効果
インターネット上では
水垢にはクエン酸
と、判を押したように同じ汚れの落とし方があふれています。
しかしクエン酸は、薄くてごく最近付着したような軽い水垢しか除去できません。
長年積み重なって固くなった分厚い水垢には浸透出来ないんです。
泡がブクブクと出て終わりだと思います。
クエン酸はカルシウムを溶かすことは出来ますが、その程度の効果しかありません。
ましてやケイ素の割合が多いものは、ほとんど効果がないでしょう。
かといって水垢用の本当に効果のある洗剤は、薬局やホームセンターレベルではまだまだ見かけません。
どうしても一般の方の使用を考えると、リスクのあるものは販売出来ないのだと思います。
もしかしたらあるのかもしれませんが。
最後に
洗剤のレビューを見ていると、汚れの種類がよくわからないため間違った使い方をしている方が散見されます。
仕方がないですよね。
色々な汚れの名前が乱立して、何がなんだかわからないですよね。
お風呂だけでも、水垢、石けんカス(湯垢)、カビ、ヌメリ、と様々な汚れがあります。
その汚れの正体がわかっていないと適切な洗剤選びが出来ないと思います。
家の中が洗剤だらけになってしまいます。
決して恥ずかしいことではありません。
大手メーカーさんはCMが上手ですからね。
水垢専用の洗剤は石けんカスにも使える場合がありますが、石けんカス専用の洗剤は水垢を落とせない場合があります。
こういったことがわかってくると私のように倉庫が
洗剤だらけでどうしよう(TT)
という事になりません。
研究用でずいぶんと買いました(今はメーカーさんのサンプル品が増えています)。
皆さんはそんなことにならないように、すこしずつブログをアップしていきます。
気長にお待ち頂けますと幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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